あたみとん開発まで
チューブ類自己抜去防止のためのミトン付き着衣あたみとん開発まで
[問題点]
市販の拘束ミトンは十分に機能が発揮されず、チューブ自己抜去できてしまう
(ミトンを自分で外すことができる・ミトン着用時、物を掴む事ができる 等)
チューブ自己抜去の報告数30件 (平成21年4月~平成22年2月 某病院)
[対 策]
ミトンと寝衣の袖を絆創膏で張り付けたところ、チューブ類の自己抜去トラブルが減少
しかし、更衣の際、絆創膏を貼りなおす手間があり、更衣や皮膚の観察が容易にできない等の問題点が浮上。
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そこで看護師さんからの提案、ミトン付き着衣にしてはどうか?
看護師さんがパジャマの型紙を使って見本を製作
市販されているミトン
①通気確保・観察できる手の甲がメッシュのミトン
②物を掴みづらい手の平側が硬いミトン
↑ これらのミトンを組み合わせればよいのではないか ↑
さらに看護師さんと打ち合わせし、患者さんのストレスを減らし、
看護しやすい着衣にするため意見を伺い、意見をまとめ試作を製作
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[一次試作]
看護師さんと打ち合わせ通りのミトン付き着衣を製作 しかし・・・
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[二次試作]
手首にベルトをつけることを提案。内手袋にもベルトを追加
物を掴めない構造の着衣付きミトンを提案
生地の変更など改良を重ね・・・
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[完 成]
丈夫な生地に変更、デザインをパジャマ風に変更
スライダーが2個あり、その位置を自由に変更できるため点滴のチューブをどの位置からでも出すことができる
袖の肩から手首までファスナーがついており肩のファスナーは解放できる
手首部分をマジックテープで絞る構造手の甲側は観察ができ通気性もよいメッシュ素材を使用
マイクロビーズを内蔵し、自由に手握できる